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2002年5月13日の朝日新聞(図1)、翌14日の河北新報(図2)で「イランの古代遺跡で仏 像発見」というニュースが報道された。のちにアフガンで発掘されて密輸されたものと訂正されたが( 図3)、このニュースと関連して実は、世にはあまり知られていないが、「仏教西アジア(メソポタミ ア)起源説」というものがある。仏教はインド起源でなくもっと西のイラン、イラク辺りという、通説 を覆す衝撃的な説が、1991年カルカッタ在住の在野の研究者ラナシット・パール氏によって提唱さ れている。それを知ったのは、つくば在任中入会していた東京・神田で月1回開かれる「医療と宗教を 考える会」の過去の講演要旨集であった。在野の宗教民俗研究家の佐藤 任氏が講演したもので、帰仙 してから入手した2つの文献(図4、5)を読むと、その根拠として以下のことが挙げられている。1 )初期仏教のパーリ文献がインド大陸で発見されていない、2)蓮華や菩提樹、塔など仏教のシンボル とされているものが西アジアに追跡できる、3)釈迦(ゴータマ・ブッダ)以前の過去仏の存在、4) 王舎城のイシギリ山はバビロンのジックラト(バベルの塔)と同定できる、5)過去仏第13のピアダ ッシン(喜見仏)はメソポタミア・ラガシュの僧王グデア(紀元前2142年ころ)である、6)過去 仏第24カッサパ(迦葉仏)は新バビロニアの王ネブカドネザル2世(在位紀元前604~562年) である、7)アショーカ王は北西から来た、などである。インドで発見された文献はインド文献ではあ るが、その内容がインドのオリジナルかどうかは検討されていない、思想、言語、技術、地名、物名、 神名は人の移動とともに動き、インドで初めて発見されたからといってインドオリジナルとは確定でき ない、哲学・宗教的研究だけでなく、考古学、言語学など科学史、技術史の研究成果を駆使してインド 学は再検討されなければならない、と訳者の佐藤 任氏は強調している。
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